ワンクリック詐欺から身を守るためには、どんなに不安を
Amazonを装った詐欺メールは、送信者のメールアドレスがAmazonの公式ドメインではない場合、メッセージに不特定多数向けの挨拶文が含まれている場合、メールサービス事業者がメッセージを危険なものとして警告する場合に見分けることができます。 連邦取引委員会 (FTC) が収集したデータによると、詐欺師がAmazonを装う事例についての報告数は2023年に3万4000件に達し、被害総額は約1,900万ドルに上ります。 ホリデーシーズンが近づくにつれて、詐欺師は、人々がオンラインショッピングをする頻度が上がることを悪用します。そのため、Amazonからのメールが詐欺である場合に備えておくことが重要です。
ここでは、Amazonを装った詐欺メールに騙された場合どうなるか、詐欺メールの見分け方、そして被害に遭う恐れのある一般的な詐欺について解説します。
Amazonを装った詐欺メールに騙されたらどうなるのか?
Amazonを装った詐欺メールに騙されてしまうと、以下のようなことが起こる可能性があります。
- Amazonの公式サイトとそっくりななりすましウェブサイトをクリックすることで、金銭を失う可能性。 なりすましウェブサイトにクレジットカード情報を入力した場合、詐欺師にお金を盗まれる可能性。
- なりすましウェブサイトにログイン認証情報を入力してAmazonフィッシング詐欺の被害に遭った場合、自分のAmazonアカウントがハッキングされる可能性。 なりすましウェブサイトでAmazonアカウントにログインすると、自分のアカウントが侵害されることになります。
- Amazonを装った迷惑メールにあるリンクや添付ファイルをクリックした場合、デバイスにマルウェアがインストールされる可能性。 詐欺師は、悪質なウェブサイトをAmazonの偽メールに埋め込んで、ユーザーを騙してクリックさせようとします。ユーザーがクリックすると、マルウェア感染が発生してデータが盗まれることがあります。
Amazonを装った詐欺メールを特定する6つの方法
届いたメールがAmazonを装った詐欺かどうかを判断する6つの方法をご紹介します。
1. 送信者のアドレスがamazon.comドメインからのものではない
Amazonから届く公式メールのアドレスの末尾は「@amazon.com」です。そのため、そのドメインからではないメールは、詐欺である可能性が高いと言えます。 送信者のメールアドレスを確認する際は、詐欺師が公式ドメインとほぼ同じに見えるメールアドレスを作成するため、よく注意して見る必要があります。時には違いが1文字だけの場合もあるのです。 例えば、「@amazom.com」アドレスからメールが届いた場合、それは公式のメールだとすぐに判断してしまうかもしれません。 送信者の名前をクリックしてメールアドレスを念入りに調べて、それが「@amazon.com」ドメインから送信されたものであることを確認することです。
2. メールに不特定多数向けの挨拶文が含まれている
Amazonを装った詐欺メールを見分けるもう1つの方法は、メッセージの冒頭部分を読むことです。 メールが「Amazonからのご挨拶」あるいは「お客様へ」といった、カスタマイズされていない挨拶文で始まっている場合、そのメールが詐欺師によって作成されたものである可能性があります。 Amazonの公式メールは、「OO様、こんにちは」あるいは「OO様」など、ユーザーの名前を入れた挨拶文で始まります。これは、Amazonからの公式メッセージがアカウントに関連付けられた名前を使用して作成されるためです。
3. メールサービス事業者が警告を表示する
ほとんどのメールサービス事業者は、スパムや詐欺メールを検知すると警告を表示します。 メッセージが受信トレイに届くと、メールサービス事業者はそのメールが詐欺であることを判断してユーザーに警告を発するはずです。 通常、こうした警告には、メールを報告する方法や、メールサービス事業者の推測が間違っているとユーザーが判断した場合にメッセージを安全なものだとマークする方法が含まれています。 ただし、この種の警告がメールサービス事業者から発せられた場合、メールは詐欺である可能性が高いため、そのメールとやり取りしないのが最善です。

4. メールに誤字脱字や文法上の誤りが含まれている
正規の企業が顧客に送信するメールは、徹底的に見直すプロセスを経ています。そのため、届いたメールがAmazonを装ったものかどうかは、誤字脱字や文法上の誤りを見つけることで判断できます。 ただし、AIを使用するサイバー犯罪者の場合は、必ずしもその傾向があるとは限りません。 不審なメールとのやり取りには慎重を期して行い、送信者のメールアドレスや挨拶文の形式に相違が見受けられることなど、他に詐欺の兆候がないかを確認しましょう。
5. メールに緊急性を感じる
詐欺師は、緊急事態であることや、迅速な対応を要することをユーザーが信じ込むようなメールを作成します。 Amazonを装った詐欺メールには、アカウントが無効になる前にリンクをクリックするか個人情報を送信しなければならないといった、緊急を煽る言葉が使われていることがあります。 ユーザーの不安を煽ることで、詐欺師は、ユーザーがそのメッセージの正当性を考えずに行動を起こすことを期待します。 緊急の対応を要求するAmazonメールは詐欺である可能性が高いため、関わらないようにしましょう。
6. メールが洗練されていないようだ
Amazonのメールは、一貫性があり質の高いフォーマットのものです。 Amazonを騙るメールを受け取ったものの、そのメールに解像度の低い画像が含まれている、あるいはフォーマットが不自然だという場合、そのメッセージの送信元はAmazonではない可能性が高いと言えます。 詐欺師が作成するロゴは、企業の公式のロゴとは若干異なることがあるため、メール内のAmazonのロゴを注意深く見て、そのメッセージが詐欺であるかどうかを判断します。
注意すべき一般的なAmazon詐欺メール
注意すべきAmazonを装った詐欺メールには、アカウントが停止されるというものや、偽の請求書を含むもの、あるいは賞品を獲得するためにアンケートに答えるよう求めるものなど、さまざまな種類のメッセージがあります。
Amazonアカウントが停止される
Amazonを装った詐欺メールの多くは、通常はメッセージ内のリンクをクリックして本人確認を行わなければ、アカウントがロックされたり停止されたりすると警告するものです。 Amazonのカスタマーサポートチームを装う人物から、支払い情報を更新する必要がある旨のメールが届くことがあります。 この詐欺メール内のリンクをクリックすると、偽サイトが開きます。そこに情報を入力するとAmazonアカウントが更新されるのではなく、情報が詐欺師に送られることになるのです。
偽のAmazon請求書
Amazonから商品を購入すると、すぐに注文内容と支払い情報が記載された確認メールが届きます。 そのため、Amazonからの偽の請求書と正規のメールを区別するのが難しい場合があります。 この詐欺メールには、ユーザーの名前と実際に購入した商品が記載されていることがありますが、メール内のいかなるもの (返品ポリシーに関する情報を含む) をクリックすると、詐欺師に個人情報を盗まれる可能性があるのです。 この種のメールを読む際は、Amazonのロゴを探します。 ロゴが表示されておらず、末尾が「@amazon.com」ではないアドレスから送信されたメールの場合、それは詐欺である可能性が高いと言えます。
プライム会員を更新できない
詐欺師は、保存された支払い情報が無効になった、つまりAmazonプライム会員を更新できないと通知することで、Amazonプライムの会員を標的にします。 このメッセージを信じてリンクをクリックし、支払い情報を入力すると、クレジットカード番号を詐欺師に直接送信することになるのです。 この種のAmazon詐欺メールは、通常、プライムデーやクリスマス休暇の時期を中心に頻発します。多くの人がAmazonで買い物をするだろうと詐欺師が目論むためです。
偽のAmazonギフトカード
無料でお金がもらえることは、誰にとっても魅力的です。 Amazonギフトカードを無料で獲得した旨のメールがAmazonから届いた場合は、疑ってかかり、メッセージには対応しないようにしましょう。 詐欺師は、ユーザーに自宅住所や支払い情報などの個人情報を共有するよう仕向け、その報酬として無料のギフトカードを提供すると約束することがよくあります。 あまりにも話が良すぎるような内容のメールが届いた場合、通常は詐欺であることを覚えておきましょう。
アンケートに答えて賞品を獲得する
Amazonを装い、アンケートに回答すると賞品を獲得できるという内容のメールが届くことがあります。 詐欺師は、ユーザーが賞品獲得に夢中になっている間に個人情報を盗むことができるよう、アンケートに回答をすばやく記入するよう求めます。 ユーザーが情報を入力して送信しても賞品は届きません。それどころか、詐欺師に個人的な情報を渡すこととなり、詐欺師がそれを利用して詐欺を働くのです。 アンケートへの回答を急がせるような文面がメールに含まれていたり、非常に高価な賞品を提示したりする場合、それはおそらく詐欺です。
Amazonフィッシングメールから身を守る
Amazonを装った詐欺メールは増加する一方ですが、フィッシングメールからAmazonアカウントとプライバシーを守るために取ることができる手段はあります。 Amazonアカウントを安全に保つためのヒントをいくつか紹介します。
- Amazonアカウントを強力なパスワード (少なくとも16文字で構成されており、大文字と小文字、数字と記号を組み合わせたもの) で保護する
- Amazonアカウントで多要素認証 (MFA) を有効にして、追加のセキュリティ層を確保する
- Amazonアカウントのログインプロセスを簡略化する方法として、パスキーを使用する
- Amazonを装ったメールに注意し、フィッシング詐欺の兆候を見抜く
- パスワードマネージャーを活用して、Amazonの公式サイトにアクセスしているかどうかを判断する。これは、ほとんどのパスワードマネージャーは、アクセスしているURLがボルトに保存されたURLと一致する場合にログイン認証情報を自動入力するためです。
Amazonアカウントのパスワードを更新し、MFAを有効にしてパスキーを作成したら、そのような個人情報を安全に保管できる場所が必要です。Keeperパスワードマネージャーは、パスワードやMFA、パスキーを作成、更新、保存できます。
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